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英語でWEBサイトを制作すると何人にコンテンツを届けられるのか?

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英会話教室のテレビCMで「英語を話せると10億人と話せる」というキャッチコピーがありました。CMなので多少「盛っている」ところもあると思いますが実際はどうなのでしょうか?

調べてみたところ英語人口を算出するのはとても難しい問題のようです。

一口に「英語」と言っても研究データによって母国語、公用語、第二外国語の分類方法などが異なります。また、ベースとなる国別の人口統計に関しても集計された年代にズレがあるため、データの統一が困難です。

そのため発表されているデータには数字の違いがあること理解して利用することが重要です。

wikipediaでは出典別に3つのデータが提示されています。

7億6500万人

Ethnologueというキリスト教系の研究機関の提示したデータです。
内訳は3億3500万人が母国語として利用し、第二言語として4億3000万人が利用して合計が7億6500万人という計算になります。

10億人

krysstalというサイトのデータです。Kryss Katsiavriades 、Talaat Qureshiという研究者のお二人で運営しているようです。テレビCMと同じ10億人となっています。ただ、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドで主に使われていることくらいしか書かれてませんし、そもそもそれらの国の人口を合計しても10億には足らないと思います。。。wikipediaらしいかなり自由な論拠のデータです。

15億人

最後はBritish Councilというイギリスの公的な国際文化交流機関のデータです。
世界中に100箇所以上の事務所があり、日々英語の普及活動を行っている有名な団体ですね。
こちらの内訳は3億7500万人が母国語 として利用し、同じく3億7500万人が第二言語として利用しており、さらに7億5000万人が外国語として利用しているということで合計15億人ということになっています。

3億5000万人に届く英語サイト

これまで挙げた3つは、基本的に読む、書く、話すという英語を利用することができる人の人口データです。しかし、WEBサイトをつくる視点の場合、検索というアクションを考える必要があります。

日本人も外国人も基本的に検索は母国語でおこないますので、上記データより英語の母国語人口の3億3500万人と3億7500万人のあいだと仮定すると、英語のWEBサイトを制作すると約3億5000万人にアプローチできると推定することができます。

ただし、母国語での検索結果の期待値が低い場合は、より求める検索結果の期待できる英語で検索する傾向にありますのでニッチな内容のコンテンツや専門性の高いコンテンツであれば英語のWEBサイトだけでも15億人以上へアプローチできると思います。

例えば日本人は基本的に母国語である日本語で検索をしますが、医療やITなど英語のコンテンツの方が最新動向をつかめるとわかっているものは英語で検索をします。これと同じようなことが英語を母国語としないインターネットユーザで起きているためです。

逆にターゲットとする国に母国語で十分なコンテンツがに供給されている場合は、多言語WEBサイトを制作し、母国語でのアプローチが必要となるでしょう。

海外進出を検討されている日本企業は是非ローカルの言語でWEBサイトを制作されることをお勧めします。

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